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図−3.5船底外板板厚

要求値が実績値を上回っているのは、いずれも高張力鋼を船体材料に使用した船舶である。また、船が大きくなるほど、板厚の要求値が相対的に小さくなっている。これは、軽構造暫定基準の設計荷重の設定法が本基準と異なり、船の長さと航行海域によって海検26号の対象となる船舶では荷重を1.5倍していること、また、荷重分布に対する船体形状の影響が代表断面位置のみしか考慮されていないことにより、本基準より高めの要求値となるものと考えられる。
本基準の要求値が実績値より大きいが、特に問題なく運航されている船舶、例えば、船体外板に高張力鋼の3.2mmの薄板を使用している船舶については、十分な建造実績があることを踏まえて暫定基準の適用が認められるよう配慮した。
3.4.2縦曲げモーメントと中央断面係数
縦曲げモーメントについて各基準要求値の比較を図−3.6に示す。軽構造暫定基準は長さ24m以上で海検26号の対象船については、本来の荷重を1.5倍した値

 

 

 

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